大人になってから英語を始めるなら出川になれ!(ワーホリ編)

これからの話は
僕の体験をもとに話させていただきます。

 

僕はもともと勉強が全然できなくて20代後半から英語を初めて30歳になってワーキングホリデービザでカナダに1年間滞在しました。(いわゆるギリホリってやつです)

 

ギリホリ編はこちら

 

好奇心旺盛のくせして超人見知りの僕は現地の語学学校に入ってからもなかなか溶け込むことができませんでした。ただ、大人の経験値なのか旅好きだからなのか、時間とお金の無駄を排除する能力には長けていた気がします。

 

事前の準備で時間とお金の節約をする

まず時間に関しては、英語を話せないくせに海外旅行が好きなので
このくらいの英語力がないと苦労するという感覚がわかりました。そのためにワーキングホリデー(以下ワーホリ)で楽しむためにもある程度は事前準備しました。

 

(ワーホリで必要な英語力と最低限の準備はこちら)

 

お金に関しては、僕は一人旅が好きなのでツアーで旅行することがほとんどありません。ツアーを否定するわけではありませんが、自分で計画して自分で宿やら交通手段やらを探すことも旅の醍醐味だと思っているのでエージェントを使うこともありません。

したがってワーホリの準備はすべて自分でやりました。事前に準備したことはワーホリビザと最初のユースホステル1週間分のみです。ビザも英語で記入しないといけないけど自分で申し込めば(15000円くらいかな?)格安なのでぜひおすすめします。

自分で申請するのは難しいと聞きましたが、見本を見ながら記入して、正直何かしら不備があるんじゃないかとびくびくしてましたが案外あっさりとパスしました。10代や20代前半の若い子達はほとんど親のお金で留学していると思いますが、さすがに社会人の大人になってからは自分でお金を出すと思うのでこれは金銭的にも妥協できないポイントだったりもします。

 

そして出川になる覚悟を決める(笑)

さて、本題は大人だからこそ出川になれ!ということなのですが、これはあの有名なTV番組の出川さんが英語を話す出川イングリッシュみたいに、あまり英語が話せなくてもポジティブに伝えたいことをポイントで抑えて話す方が、実はきちんと話そうと努力して話すよりも伝わりやすいし、好かれることが多いです。(出川イングリッシュ編はこちら)

特に海外の語学学校(ESL)では20代前半の若い子たちに紛れて30歳のおっさんがいたらどうしても浮きます。特にその教室に日本人や韓国人がいたらすごく気を使われているように感じます(韓国は日本と同じかそれ以上に儒教の精神があるので年上に気をつかいますね)。この時に打ち解けるには自分がバカになって人気者になるしかないのです。これは語学学校レベルだったら授業よりも大事なことかもしれません。海外で暮らしていたら授業が終わっても英会話は終わりません。

授業が終わってからの人脈作りも非常に大切になります。クラスメイトとPUBに行ったり授業の一環で共同作業のプレゼンテーションをやったり、日本に居て社会人として働いていた時とは比べ物にならないくらい他人と一緒にいる時間が長くなります。正直みんな若いな?と思います。でもそんな時に自分がかっこつけて大人の雰囲気を出して他人と距離をとっていたら一人ぼっちになってしまいます。そうなると会話をする相手も少なくなり、行動範囲も限られてきます。

家にこもっていれば何のために海外に来たのかわからなくなります。実際にそういう日本人もたくさんいました。この悪循環はちょっとした面倒くささや恥ずかしさがきっかけでいつの間にか抜け出せなくなるような気がしましたので気を付けてほしいと思います。

 

くだらないプライドは捨てること

人は大人になり、年を重ねていけばその分人生も豊富になりますが、同時にプライドも高くなる傾向にあります。相手が年下であろうとも学ぶ姿勢がないと吸収できません。
年下に英語ができないと思われるのが嫌で話さなくなるよりも、そんなプライドは捨てて無邪気になって拙い英語を話し続ける方がよっぽど成長できるし、周りから好かれます。

 

頭の中だけできれいな英語の文章を作り続けるよりも、その瞬間、瞬間で自分の思ったことを伝え続けることが大事になります。

 

僕はカナダのカレッジでビジネスマネジメントというコースを受けていました。そこは僕からしたら明らかにみんなエリートぞろいで、真面目一色でした。

ある日、日本人の男の子が一人編入してきて、その唯一の日本人のクラスメイトがテストで100点満点中いきなり7点を取りました。僕は死ぬほど勉強してなんとか平均点の50点程だったのですが彼は何と自分のその答案用紙を天に掲げ自慢し始めました!

正直それまではクラスの空気がピリピリしていた感じでしたが、そこから一気に和んだ印象でした。言うまでもなく彼はそれからものすごくいじられるようになりました。一気に人気者になったのです。

これは世界共通のバカは人気者になる理論のお手本となるのではないでしょうか?

 

コンプレックスを武器にする

そんな彼を見て僕も何か吹っ切れたような気がしたのです。心の中で大事な何かを見つけられたような気がしたのです。

僕の最大のコンプレックスは30歳で高卒でした。でも敢えてこのコンプレックスを武器にしてやろうと思い、「高卒でここに来たやつみたことあるか~?」って言いふらし、僕は音楽が得意だったので最後のプレゼンテーションでアコースティックギターを持って行って弾き語りました。

 

自分に自信がなくても過剰なくらい自己主張して自らを鼓舞する

 

海外に行けば誰でも感じると思いますが、特に欧米は自己主張が大事になります。レジュメと言って日本でいう履歴書があるのですが、これがまぁものすごい自己主張の強いことなんのって(笑)

 

例えばあなたの前職が運送会社のドライバーだったとします。日本の履歴書だったら○○運輸 配送員として3年勤務 みたいな感じじゃないですか。
英語のレジュメはありとあらゆる仕事内容を絞り出します。
配達先でちょっと商品を紹介したり、製造工程にちょっと携わったりしただけでも

Position: delivery ,manufacturing ,sales promotion

みたいになるし、時間短縮のために配送ルートをちょっと変えたりしたことがあれば

Organize to optimize delivery routes
(配送ルートを最適にするのための組織化)

 

みたいにかなりかっこつけることができます(笑) これぐらいは当たり前のようにやります。

 

日本人はよく謙遜して自分を下に見ることが美徳と考えていますが欧米ではそれでは自分に自信がないと思われてしまいます。

 

When in Rome, do as the Romans do
(郷に入っては郷に従え)

 

といいますし、せっかく海外に行くなら思いっきり楽しみましょう!

 

 

最後に

 

 

日本人独特の恥ずかしさを捨てましょう。

 

 

英語の発音が恥ずかしくて克服できない人がすべきことはこちら

 

出川イングリッシュの出川さんの英語は全然なのに恥ずかしさのかけらもなくあんなに堂々と英会話をしていますよね。実はあのような態度の方が好意的で、日本人の恥ずかしさや恥じらいは外国人には奇妙に映ることが多いと思います。

 

例えば僕の経験上、プレゼンテーションの最後の質疑応答の時間でもほとんどの日本人は質問しないし、ブラジル人とか他の国の人ばっかり質問するから、それを見かねて先生が「一人一つ質問をする」とかいうルールを作らざるを得なかったことも日本人の消極性が物語っていると思います。

 

日本人は恥ずかしさを美徳と考える人が多いかもしれませんが、

 

 

恥ずかしさ=消極的

 

 

と思ってもいいかもしれません。

 

空気を読みすぎて学ぶチャンスを失うくらいなら、多少自分勝手になった方が日本人にとってちょうどよいかもしれませんね。

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