
まずは、攻撃的なタイトルでごめんなさい(^_^;)
このサイトを立ち上げるにあたって、いろんな英語学習サイトを見ました。僕が英語を始めた時はここまで乱立するようにひしめき合っている感じではなかったんですけど、英語をある程度理解して改めてこういうサイトを見て感じたことを記事にしたいと思います。
まず
本当は英会話学習に最短などない
僕みたいに大人になってから英語を始めた人はなるべく最短で英語を極めたいな~って思いますよね。
ただ、残念ながら英会話学習には最短なんてないと僕は思っています。
これが例えばTOEICで600点取りたいとかだったらやり方はもちろんあります。
もちろん、効率よく学ぶことは大事だし、海外旅行や仕事上の特別なシチュエーションに対応する最低限の英会話はそれぞれあると思います。
ただ、この''最短''というワードですべての基本的な英会話を網羅していると思わせているサイトが多いような気がしたのです。
これは僕みたいに大人になってから努力して英語を身につけた人間からしたら「そんなに甘くねーよ(# ゚Д゚)」って思ってしまうし、”最短”というワードで学生よりも遅れをとった大人の初心者にターゲットを絞っている感じもして、なんだか悔しい気持ちもあります。
「日本語を最短で教えてください」と言われたらどう感じますか?
あなたがもし、日本語教師だったとして外国人に日本語を教えている時にこう言われたら正直、戸惑いますよね?
何をもって「最短」と言っているのか?これが明確な何かであれば問題ないとは思いますが、ザックリしすぎて答えようがないと思うんです。ここで意地が悪い人ならば「何から手を付ければ良いかわからない人ならうまいことを言って値段の高い商材を売りつけてしまおう」と企んでしまうものです。
結局のところ身近なシチュエーションから徐々に広げていくことが大事
では、例えば、海外旅行が決まっていてそのための英会話を勉強していたとしましょう。
代表的なシチュエーションが
- 空港
ホテル
ショッピング
バス、タクシーなどの交通機関
辺りですね。僕も初めての海外旅行前にこのようなシチュエーションに対応するための英会話を勉強しました。でも今思えばこの時にやっていたことは
ものすごく基本的な会話をものすごくきれいな文章でものすごくきれいな発音を聞いて練習していただけなのです。
もちろんこれは大事です!基礎ですから。ただ実際こんなに教科書通りに話してくれる人はあまりいないし、会話は生き物ですから、どう転がっていくかわかりません。
例えば空港の税関では
①What is the purpose of your visit?
(旅行の目的は?)
②How long will you be staying here?
(どれくらい滞在しますか?)
③When are you going back to JAPAN?
(いつ日本に帰られますか?)
などがありますが、この通りに話してくれるとは限りません。いろんな言い回しがあるし大事なことは
ポイントを押さえることです。
①ならWhat, purpose, visit
②ならHow, long, staying
③ならWhen, going back, JAPAN
この大事なワードさえ押さえておけば実はなんとかなります!
話は変わりますが、出川イングリッシュで
Q 1ドル札に描かれている人物は誰か?
という質問を英語で聞かないといけない時に
「ワンダラー、フェイス、フー(1ドル、顔、誰)」
と完璧に文法を無視して質問した出川さんはさすがだな、と思いました(笑)
大人になってから英語を始めるなら出川になれ!(出川イングリッシュ編)
きっちりと定型文だけを覚えてしまうと、そこからはみ出したときにパニックになってしまうかもしれないのであまりおすすめできません。結局できるだけ長く英会話に触れ、英会話に慣れることが大事になります。
あと、教科書では教えてくれない、実はすごく使われている表現もいっぱいあります。
例えばあなたが海外でバスに乗ろうとしています。行先はABCホテルで,バスの運転手に
”このバスはABCホテルに行くか聞きたい時”
たぶん教科書では
Does this bus go to ABC hotel?
になるでしょう。もちろん正解ですし、こう言う人もいると思います。
ただ実際は地域にもよりますが、
Are you going to ABC hotel?
の方が多いと思います。
何故教科書でおしえてくれないのか?そしてなぜこんなに文章が違うのか?
これは日本の英語教育の方針からだと思うのですが、
Are you going to ABC hotel?
だと会話が砕けすぎている感じなんです。日本の教育は基礎をすごく大事にする傾向にあります。ただ正直こっちの表現の方が伝わりやすいと思います。
Does this bus go to ABC hotel?
(このバスはABCホテルまで行きますか?)
Does this という表現をあまり英語を話せない人が口にすると運転手は身構えてしまい聞き取れないこともあるかもしれません。それならば
Are you going to ABC hotel?
の方がすんなり伝わると思うし、日本語に直訳すると「ABCホテル行きます?」くらいなので聞き間違えようがない表現になります。
このように英会話にはいろいろ表現があります。最短などないし、終わりもないと思います。ただ一つの目標としてもらいたいことは
英語だけで物事を伝えられるレベルまで達すること
だと思います。
「英語がペラペラ」に騙されるな!
僕も英語を始めた時はペラペラになりたいな~って思っていました。
でも実力をつけていくうちにだんだん、「ペラペラ」ってどういうことだ?って思うようになりました。
もしかしたら英語を始める前の僕は今の僕を「ペラペラ」って思っているかもしれません。
でも実際僕はどんなジャンルでも話せるわけでもないから「ペラペラ」だと思わないし、僕よりも話せない人が「ペラペラ」だと言われていることも結構あります。
日本語でも政治家の話す言葉は難しいと思うし(個人的には英語の方がわかりやすい)
いきなりワイドショーのコメンテーターの席に座らされたらたぶん日本語ペラペラじゃなくなると思います。
僕が思うに「ペラペラ」とは、自分が理解できない言葉を話すことができる人に対して使う言葉なのではないかと思っています。
なので、ペラペラ=なんかよくわからないけどすげーしゃべれる人
だとすれば、英語学習サイトが、うたい文句で
「ペラペラになれます!」は
「どれくらいか自分にはよくわからないけど会話できるようになります!」
って言っているようなことで、ものすごい漠然とした表現だと思います。
初心者が使うには問題ないと思いますが、プロが使う表現としてはあまりにも雑で曖昧で胡散臭いにおいがプンプンします。
騙されないようにしましょう!