
カタカナの言葉は基本的に外来語という認識はみなさんあると思います。でも意外とその単語が英語じゃなかったり、英語でもだいぶ意味が違ったりすることがあります。その、意外な単語の意外な使われ方をご紹介したいと思います。
マンション 、アパート
日本語でも定義がよくわからないのですが、なんとなくマンションの方がしっかりした作りでアパートの方が若干チープなイメージがありませんか?
でも英語では全然“格”が違います!
アパートはapartment house(アパートメントハウス)といい、日本語の感覚だとマンションもアパートもこちらに属します。
ではmansion(マンション)ですが、実はこれ“大豪邸”になるんです(笑)なので、もしあなたが貴族なら何も言えませんが、相当自分の家に自信がない限り、英語では決して“マンションに住んでいる”とは言わないように!
アルバイト、 パート
最近パートという言葉を聞かなくなってしまいましたが、今でいう契約社員に近い感じですかね?みなさんも学生時代にアルバイトの経験はあるのではないでしょうか?
実はこの‘‘アルバイト”という単語、ドイツ語なんです。
ではアルバイトは英語でなんていうかということですが
‘‘part time job(パートタイムジョブ)”と言ってパートなんですね!
そしてドイツ語のアルバイトは‘‘労働”(英語だとjob)に近い感じで、日本語のアルバイトの意味はありません。
もうよくわからなくなってきましたね(^_^;)
個人的にはこの、どないやねん!感がたまらなく好きです(笑)
ちなみに余談ですが、韓国でも日本と同じようにアルバイトと言って、日本ではバイトと略しますが、韓国では’’アルバ’’と言うそうです。
これは逆なんじゃない!?シリーズ
答案用紙の〇と✔(マルとチェック)
これは僕がカナダにいた時に学校で経験したことです。
まず、答案用紙の✔は欧米では正解になるようです。
そして、不正解ですが、他の国や地域ではわからないのですが、僕が通っていた学校では〇が不正解だったので本当に真逆でした。
僕なりの見解ですが、✔が正解の理由は
みたいな感じで、チェックしましたよ~、目を通しましたよ~、みたいな意味合いなのではと。
そして○が不正解の理由は、この○を付けた部分が間違ってますよ~、っていう意味らしいです。(現地で聞いたところ)
なので、もうわけわからなくなりました( ゚Д゚)
フリーなんちゃら
みなさんはこの「フリー」という言葉に騙されていませんか?たぶんほとんどの人が
フリー = FREE(自由)
と思っているのではないでしょうか?
間違ってはいないのですが、ただ、フリーの使い方はもっとありますし、日本語の感覚では真逆の意味になってしまうこともあります。例えば
Sugar free (シュガーフリー)
シュガーフリーとか言われちゃうと「砂糖はご自由に!」って感じがしちゃうけど、実際には「砂糖は入っていません!」という意味になります。
Smoke free(スモークフリー)
これもSugar freeと同じで同じでスモークフリーと言われたらたばこを吸っても良いと思うかもしれませんが、実は逆です!「たばこを吸ってはいけません!」という表示です。海外に行けばよく見かけるかもしれないので気を付けてください。
Flea market(フリーマーケット)
この「フリー」は自由のフリーではなく、蚤の市のFleaです。まあでもフリーマーケットって解放感がある感じがするので間違えてもおかしくないですけどね~。
白黒(Black and White)
昔の映画やドラマで「白黒つけようぜ!」みたいな決め台詞がありますよね、英語でも意味は同じです……ただ‘‘Black and White”(黒と白)になります。日本語とは逆なんですよね。これは人種差別に対して厳しいアメリカでは白が先だと白人至上主義で人種差別だ、と言われかねないのでこうなったとも言われています。
バイク/自転車
これは英語で何て言いますか?
BIKE(バイク)?
ノーーー (゚Д゚)ノ
バイクはこっちです
そうなんです。
日本人が言う「バイク」は実は英語では自転車のことなんです。
たぶん、bicycle と習ったと思いますが、bikeでも同じです。そしてネイティブのほとんどの人がbikeと言っていると思います。
ちなみに日本人が言うバイクはmotorcycle(モーターサイクル)です。
自転車にはモーターが付いていないのでモーターが付いているかいないか?みたいな感じで違いを覚えられたらわかりやすいかもしれないですね。
日本語がそのまま世界共通語になった言葉
意味のニュアンスが若干変わることもありますが、日本語が世界共通語になった単語もあります。
津波(Tsunami)
これは世界共通語になりつつあります。特に東日本大震災の後の津波のイメージがあるせいか、Tsunamiと聞いたら日本人以上に外国人の方が強烈なインパクトがあると思います。悪い印象だと‘‘変態、や●ざ”なども映画やAVの影響で知られつつあります。
オタク(Otaku)
日本では暗いイメージですが、海外では日本ほどネガティブな印象はありません。これは簡単に言えば、アニメや漫画に対するイメージが日本は(というか、日本のおじさんおばさん世代には)そこまで良くないからだと思います。僕の知り合いのアメリカ人で見た目ごつくて怖そうなのに自分でOtakuだと言っていて面白い世の中だな~と思ったことを覚えています。
日本のアニメや漫画は日本人が思っている以上にいろんな国の人に知られていますよ。僕がカナダにいた頃にサウジの友達が僕に、よくわからない日本のアニメ(戦隊もの)を見せつけてきて、「知らない」というと「日本人なのに知らないのか!」って言われました。こういうことよくありましたよ。
可愛い(Kawaii)
日本のサブカルチャーは本当にすごいと思います。原宿には原宿の、渋谷には渋谷の、代官山、秋葉原などなど….一つの国にいろんな独特の文化やファッションがある国はそうないと思います。特に日本に興味のある外国の女性からしたら最初に覚える単語が‘‘Kawaii”なのではないでしょうか?
よく来日する海外の女性アーティストも‘‘Kawaii”という言葉を使っていますね。日本語を勉強する時に若い女の子達の「かわいい?」がかなりインパクトがあって覚えやすい、と聞いたこともあります。
もったいない(Mottainai)
この単語は英語に訳すのは難しいかもしれません、というのも‘‘もったいない”という単語にはいろんな意味が含まれているので英語にする時に単語を使い分けるか、説明的に話すかしないと伝わらないからです。
直訳をすれば、‘‘What a waste!”(なんて無駄な!)になるかもしれませんが、日本語、日本人としては、もっと節約しないと!とか、環境にやさしく、みたいな意味も含んでいる場面も多いと思います。あとは特別な能力や貴重な時間や何か使うべきものを使わなかった時にも‘‘もったいない”と言うことができるので日本人にとっては本当に使い勝手の良い単語になります。
この単語はまだそこまで海外では浸透してはいませんが、ノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが環境 3R + Respect
- Reduce(ゴミ削減)
Reuse(再利用)
Recycle(再資源化)
= Mottainai
と世界共通語として広めることを提唱したことで、これからもっと日本語の‘‘もったいない”が広まっていくのではないかな?とも思っています。
温度記号°Cと°Fの由来
°Cのことを日本語で摂氏、°Fのことを華氏といいますが、日本に住んでいたら°Cの記号しか目にしないかもしれないけど、アメリカに行ったら°Fをよく見ます、というかこっちがメインなのでホテルとかでエアコン調整する時めっちゃ苦労します。体で感じて調整してください(笑)
では、日本のように°Cを使っている国、°Fを使っている国ですが、
°Fを使っている国はアメリカとジャマイカぐらいしかなく、ほとんどの国が°Cを使っているようです。
ここで華氏°Fと摂氏°Cの由来を簡単にお伝えします。
1724年 ドイツの学者ファーレンハイトによって華氏°Fが発明されます。
1742年 スウェーデンの学者 セルシウスによって摂氏°Cが発明されます。
今でこそ°Cが世界的に使われていますが、1970年代に入るまでほとんどの国が°Fを使っていたそうです。
ここで不遇なのがセルシウス!せっかくファーレンハイトよりも優れていると自信があったであろう温度の計測法を編み出したのに、ヨーロッパはおろか自国のスウェーデンでさえも華氏°Fをずーっと使い続けていたそうです。切ないですね(/o\)
まだまだたくさんありますが、時間があったらアメリカ英語とイギリス英語の違いもお伝え出来たら、と思います。
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